残雪期の涸沢に行ってきました

令和が始まり、初登山は涸沢からのスタートとなりました。

空いてるスケジュールに晴天をぶつけて行ったので天気はバッチリでした。

推奨装備

今回の計画では涸沢までの計画だったのでSガレの登り以外は12本アイゼンなどは殆ど必要ないと思われます。

涸沢から奥穂高岳、北穂高岳に向かう場合は12本アイゼン、ピッケルの装備が必要となります。

created by Rinker
グリベル(Grivel)
¥13,480 (2024/03/29 05:39:02時点 Amazon調べ-詳細)
created by Rinker
グリベル(Grivel)
¥15,669 (2024/03/29 02:38:42時点 Amazon調べ-詳細)

残雪期に関わらず初めて涸沢に行く方へ

涸沢は涸沢カールの壮大な景色から人気なフィールドで情報も豊富ですが、コース的には半分以上平坦な道のりであり初心者向けと紹介されている事が多いのですが約16kmの歩行を求められ、残雪期になると2時間半の雪渓歩きが必要になるため個人的には中級者かつ健脚者向けのコースだと思っています。

健脚者であっても、16km程度の歩行をした経験がない場合僅かな靴ずれなどでペースが落ち9時間以上時間がかかることも珍しくなく本谷橋あたりでバンドエイドやテーピングで治療している風景をよく見かけるため事前に同程度の距離をコースタイムどおりに進めるかを練習することをおすすめいたします。

同程度のコースとして関東では高尾山口駅までの縦走、大倉→塔ノ岳などがおすすめです。

涸沢に行くには夜行バスがおすすめ

東京近辺からであれば新宿あたりから夜行バスがでており5時頃に上高地に着くことができゆとりのある行程が組める上に
健脚であれば北穂高岳に1日で到達する事も可能になります。

GW料金の高速バス往復で 15,800円でした。

今回のコースはオーソドックスな上高地から涸沢までの一般的なルートです。

上高地 → 徳沢 → 横尾 → 本谷橋 → 涸沢(涸沢ヒュッテ泊)

余談ですが高速バスの窓際は冷気を強く感じるのでダウンやブランケットを持っていったほうが快適に過ごせそうでした。

上高地はまだ寒い

上高地に着いた瞬間凍えるような寒さで、おそらく5度程度でした。

暑がりの筆者でも徳沢までダウンを着て行動しても汗ばむ事はないぐらいでした。

f:id:koujirou6218:20190502175532j:plain

朝方は曇り

この時間は観光客はいないので閑散としており穂高連峰にもガスがかかっており、行き先を望むことができませんでした。

f:id:koujirou6218:20190502180808j:plain

横尾まで雪は殆ど無い

皆、それぞれのペースで追い越せ、追い越されながら進みます。

横尾まで雪はほとんどありません。アイゼンは不要でした。

f:id:koujirou6218:20190502210424j:plain

徳沢キャンプ場は混雑気味

前の週は吹雪いたようで過酷なテント泊になったと聞いていたのですが、数日で一気に雪は溶けたようです。

徳沢は芝生のキャンプ場で水場が近く、お風呂もあり上高地から2時間程度でたどり着けるのでテント泊デビューにはおすすめです。

涸沢や蝶ヶ岳のベースキャンプとして利用するのもありです。

f:id:koujirou6218:20190502070902j:plain

徳沢はカフェがおすすめ

徳沢にはホテルのような清潔感の高い徳沢ロッジや豊富なメニューがあるみちくさ食堂がありその中でもみちくさ食堂のトーストがおすすめで筆者は毎回食べています。

7:40頃から軽食が始まるようなので30分近く待ちましたが、コーヒなどはそれより前からいただけます。

分厚いトーストにブルーベリーとはちみつがぬられており初めて徳沢に来てから好物になりました。

f:id:koujirou6218:20190502201621j:plain

みちくさ食堂ですが券売機が導入されており、軽食はこちらで買って席で待てば届けていただける形式になっておりました。

f:id:koujirou6218:20190502195938j:plain

横尾から先は雪がたっぷり

横尾は涸沢と槍ヶ岳への分岐点でもあり、緊張感をもって装備を整えています。

横尾が最後の補給箇所となります。

f:id:koujirou6218:20190502214211j:plain

横尾から先は残雪期らしい風景になります。

すれ違いが難しい場所が多くなります。

f:id:koujirou6218:20190502225031j:plain

屏風岩

横尾から本谷橋の間で見える屏風岩には圧倒されます。

よく見ると屏風岩の上の方から滝のように雪解け水が流れていました。

f:id:koujirou6218:20190502225512j:plain

本谷橋

視界が開けて北穂高岳が目の前に現れます。

ここから斜面になってくるので、ほとんどの人がアイゼンをつけて登っています。

夏場は樹林帯ですが、残雪期は谷を沿ってSガレ、涸沢へと登っていきます。

f:id:koujirou6218:20190502230232j:plain

トレースがしっかり残っているのでアイゼン無しでも登れる程度でした。

ソールがしっかり埋まるぐらい雪が柔らかくなっていたのでヒップソリを持ってきている人も滑れないほどでした。

f:id:koujirou6218:20190502232452j:plain

Sガレ

最後の登りですが傾斜がきつくなり、だいぶペースが落ちてしまいました。

右に折れたあたりから涸沢ヒュッテの屋根がと鯉のぼりが見えてきます。

f:id:koujirou6218:20190503000822j:plain

涸沢ヒュッテ

雪に埋まっておりヒュッテの写真は撮れませんでしたが、テラスは開放されており日向が寒さと暑さのちょうどいい感じでした。

日焼けはばっちりしてしまうので日焼け止めはしっかりしないと真っ赤になります。

f:id:koujirou6218:20190503012604j:plain

奥穂高岳が美しい

この日は雲が出ていたのですが、後光がさすような奥穂高岳が本当に綺麗でした。

f:id:koujirou6218:20190503024726j:plain

テント村

この日は100張りを超えるテントだったようです。

f:id:koujirou6218:20190503094632j:plain

モルゲンロートはならず

天気はよかったものの、雲が薄くでており残念ながら穂高連峰に陽がさすことはほとんどなかったです。

f:id:koujirou6218:20190503165842j:plain

上高地での日帰り風呂

16時のバスだったので8時頃に涸沢ヒュッテを出発しました。

降りてきたら初日には見られなかった穂高連峰の見事な景色です。

この後ろ側が涸沢カールとなり、筆者がいた場所で撮影場所は小梨平キャンプ場です。

小梨平キャンプ場にはお風呂があり600円で入浴できます。

温泉ではありませんが清潔感のあるお風呂で、上高地からバスに乗る方は便利で今後も重宝しそうです。

f:id:koujirou6218:20190504020242j:plain