登山が好きじゃなくても上高地に行く理由

長野と岐阜の県境にある上高地の観光広告がよく目に着く季節になる。
そこまでまったく上高地の魅力を伝えたいと思う。

写真では伝わらない北アルプスが圧巻

都内にいても天気がいい日や高速道路を走っていると富士山が見えるので大きい山を見ることは慣れている事はあるが、北アルプスの山は一味ちがう。
それは、梓川(あずさがわ)のエメラルドグリーンから連なるようにそびえ立つ紺色に輝きゴツゴツと岩岩しく無骨な山。
一見すると巨大な岩のようにも見えるが、その山の先は鋭利に何度も繰り返し尖っており、人類が登ることが不可能にさえ感じられる。
この威圧感は目の当たりにしないとスケールを感じとることはできない。

穂高連峰

エメラルドグリーンに輝く梓川と噴煙を上げる焼岳

上高地に着くとまず最初に目にするのは木が生い茂った山に山頂が土色の小高い山だろう。
この山の山頂をよく見るとわずかに煙が上がっているのが伺えると思う。それが焼岳。
焼岳は今もなお活火山で100年前に噴火し、大正池が誕生した。
おそらく当時から残る気が今もなお立っているが、エメラルドグリーンの池に白く枯れた木が無数に立つ姿は美しい。

大正池

大正池に立つ立ち枯れの木

整備された木道とホテル

どんなに自然が美しても登山を普段しない人には整備されて道と、寝泊まりできる環境は必要だ。
上高地は心配ない。
殆ど整備された木道と歩きやすく整備された砂利道と帝国ホテル、五千尺ホテルなど多数のホテルが集まっており、自然の中でも快適に生活できる空間が準備されている。
今回宿泊したホテルは白樺荘で非常に清掃、接客ともに行き届いており朝食をテラスで頂いた際は北アルプスを眺めながらゆっくりした時間を楽しめるので非常に満足した。

大正池からの木道

上高地ホテル白樺荘

満天の星空と流れ星

上高地は標高1500mあり、空気が澄んでおり街の明かりも無いため月が落ちると闇になり満天の星空が広がる。
月は北アルプスの山肌を照らし、昼とは違った姿を映し出す。

月明かりに照らされる北アルプスと星空

明神岳を横目に見ながらのハイキング

一泊した後は、のびのびとハイキングするのが気持ちいい。上高地は標高1500mで日陰は肌寒く、ひなたは紫外線が強く暑いので日焼け止めは必須。
多くは木道が敷かれているので、木道を進みながら梓川を上がっていくと明神池に着く。
明神池には綺麗な古民家風カフェがあり、ハイキングの疲れを癒やすこともできる。

明神池までの木道

明神岳

明神池

上高地のよさ

エメラルドグリーンの梓川

上高地のよさは自然の壮大さを言葉ではなくまさに体感できるところだと思う。幼少期、巨大な建造物を見た時に圧巻されたことがあると思うがそれと近い感覚だ。
そしてその自然が今もなお地層や火山で動き続けており、今しか見れない物を形成している。
その厳しい自然の中を近代てきなホテルという空間で堪能できるところに集約されていると感じる。

都内からはバスタなど高速バスでのアクセスをオススメしたいが、マ上高地手前の沢渡で駐車(1日600円程度)しバスに乗り換える事でアクセスできる。