北アルプス縦走する時に気をつけたいこと

登山コース

一番大事なのは行程である事は間違いない。

  • 一日どれぐらい歩くか(歩けるか)
  • どの時間帯にチェックポイントを通過しておかないといけないか
  • 食事はどうするか

ルートに関してはヤマプラを使えば、コースタイムを簡単に出せるので是非使ってほしい。
http://www.yamareco.com/yamapla/

後、予備日を必ず1日準備しておきたい。

エスケープルートが少ないのと、稜線まで出てしまうと下山に時間がかかり最終バス(16時ごろ)に間に合わない。1日ある事で精神的にも余裕ができ、体力が不安になってきた場合にでも柔軟にコースを変更できる。

特に、大キレットは雨などで濡れると危険度が大幅に増すので悪天候時の通過は不可能だと思ったほうがいいだろう。

無理なく、何かしら失敗したとしてもリカバリーするために予備日は必ず準備しておきたい。

体力と技術

次に大事なのは縦走できる体力と岩稜帯のスムーズな通過で大キレットを通過する場合は高度感がかなりあるので慣れておこう。

体力の目安は丹沢(私は丹沢道場と呼んでいる)を70%ぐらいのコースタイムを安定して出せるペースがあれば体力的には問題ないと思われる。3000m峰を縦走する場合は酸素が平地の半分程度になるので、少し息つきがキツイぐらいのペースで慣れておくといいだろう。

大妙義山などの鎖場で高度感に慣れておくのがいいだろう。

大キレットは急斜面の岩場が連続で出てくる。

装備

テント泊で槍ヶ岳のテント場は数が限られているのと、悪天候の場合は無理にテント泊にせずに体力回復を優先したいので山小屋を積極的に利用しよう。そのための現金を多めにもっていくと安心だ。

通常のテント泊装備に加えて特段今回の山行向けに準備したものはない。

テントについて

今回の縦走では軽量化のために非自立式のZerogram 北アルプスでは非常に相性が悪くかなり苦戦した。

北アルプスのテント場は岩稜帯のため非自立式のテントの設置が非常に難しい。

特にZERO1 Pathfinder Tentは四隅をペグダウンしないとポールが固定できないので、ペグダウンが必須になるが岩場ではペグダウンができな上に、固定できるサイズのちょうどいい岩もないケースが多い。

また稜線上にテントを張るためやはり、自立式で頑丈なポールがついている物がいいだろう。

ZERO1 Pathfinder Tent

シュラフ

個人的に通年愛用してるのがISUKAのダウンプラス デナリ 900 だ。

厳冬期の登山も夏登山も基本的にこの1つで過ごしている。

8月末の北アルプスでは十分すぎる性能だった。

食料計画

個人的には今回は持って行き過ぎた。

長距離縦走だったので多めに食料を持っていたが、4日分の食料になると1キロぐらいにはなるので1食分+非常用1食分が最適だった。

今回選んだコースは山小屋が豊富にあったので、食事、水ともに山小屋での調達で十分であった。

個人差が大きいが、アミノ酸などを積極的に摂取して疲労を残さない工夫も重要になる。

上高地の工程は難易度高

当初の予定は2泊目は北前穂高岳は今回はパスして岳沢小屋まで無事に降りる事を優先した。

特に重太郎新道は上りもキツイが、下りは急斜面を下るため滑落者が多く、目立った難所はないもの急斜面と段差が大きいので注意が必要だ。また足への負担も大きいので穂高から涸沢に降りるほうがいいだろう。

私は岳沢小屋で一泊し、翌日上高地まで下山した。

出会った人と謝辞

今回の山行はソロでの予定だった。ソロで行くと一期一会がほんとうの意味で理解できる。

ババ平から槍ヶ岳山荘までの険しい上りでは韓国人のパーティと出会い、励まし合いながら登った。

槍ヶ岳のテント場でテントの組み立てに苦戦してた若者にテントの建て方を教えた。これからも登山を続けてほしい。

槍ヶ岳山頂で奥さんの写真を持って1ヶ月山に入っていた方と写真を撮りあった。奥さんの写真の背景はエベレストだったように見えた。

大キレットではHさんと出会い3日間行動を共にした。彼がいなければどこまで縦走できていたのかわからない。精神的にも頼りになった。

北キレットに翌日挑むとの事で彼もソロだったので心配したが私達が行った日は事故がなかったのできっと無事だろう。

岳沢小屋で出会った、元先生御一行、フェス友達御一行、名古屋からきたカップル、夜遅くまで飲んで楽しめました。特に元先生御一行は陽気な人達の集団で上高地下山時も楽しめました。

皆様、ありがとうございました。