これからテント泊始める人のためのテント選び

これまでいくつかテントを購入して使ってきたので、これからテント泊を目指す方の参考になればと思います。
テントの選び方などの記事はたくさんあるのでここでは実際に使ってみた感想や経験をもとに書いています。

テントの醍醐味

テント泊で登山を挑む方はロックンロールだと私は思ってます。
色々理由があると思いますが、プライベート空間の確保、小屋台節約、自分への挑戦、達成感(私はこれ)など。
仲間がいるとテント生活は一気に楽しくなります。テントを持たない分食事を豪華にしたり、お酒を持ったりなどの工夫もできます。

買ってよかったテント

これまで買ってみたり、使わせてもらったテントはアライ エアライズ、ATOMです。

DUNLOP(ダンロップテント) 2人用コンパクト登山テント VS20 国内生産品 VS20

DUNLOP(ダンロップテント) 2人用コンパクト登山テント VS20 国内生産品 VS20

  • 出版社/メーカー: DUNLOP(この商品を含むブログを見る
NEMO(ニーモ・イクイップメント) タニ 2P TANI 2P

NEMO(ニーモ・イクイップメント) タニ 2P TANI 2P

私が初心者の方におすすめするのであれば間違いなくダンロップ VS20です。
この中でダンロップは唯一吊り下げ式のテントになり、スリーブ式と比べると圧倒的に設営と撤去が簡単です。
吊り下げ式は一旦テント本体を地面に設置して四隅にポールを挿せば、その時点で簡単に自立します。自立した後はテント側についているフックをポールに引っ掛けるだけとなります。5分もあれば設営自体は終わってしまいます。

f:id:koujirou6218:20180813155422p:plain

アライ エアライズとモンベル ステラリッジは同一路線でほぼ性能も同じです。
実際使ってみても違いを感じることはなかったです。
この2つは出口が長方形の短い辺側にあるので、複数人いると出入りが楽です。

f:id:koujirou6218:20180813155541j:plain
出展:BC穂高

ニーモ アトムはダンロップの吊り下げ式とスリーブ式の2つを採用しています。
ダンロップは頂点も吊り下げ式なのに対して、ニーモは頂点部分だけスリーブ式となっています。
フライシートに奥行きがあるので、広い前室が確保できて調理スペースや靴置き場、荷物置き場には最適な広さでした。

アライやモンベル、一部ニーモにも採用されているスリーブ式なのでこれが慣れても吊り下げ式の楽さと比べると使いやすさは劣ると感じます。
スリーブを通す時にスムーズに通らず、ひっかかったり、最悪ポールでスリーブを突き破るケースもありました。
登山のテント場では風が強いコンディションが多いので安定してテントを立てれる事は稀です。
なので、即座に自立可能な吊り下げ式が初心者は使いやすいと思ってます。

テントの選び方

テントには重さ、広さが重要になります。
ダブルウォールかシングルウォールか議論されたりテントの性能比較に使われたりしますが、初心者は迷わずダブルウォール一択です。
シングルウォールのゼログラムは今回取り上げませんが、過去に書いた記事がありますのでそちらを御覧ください。

重さ

テントの重さはメーカによって差があります。2キロを超えてくると重たい方に分類されるので2キロ以下のモデルを選びましょう。
例えば、ステラリッジ2型とダンロップでは約300gほど違いますが缶ジュース1本分ぐらいの差があるので登山ですと重たく感じると思います。

広さ

テントには収容人数があります。最大2〜3と書かれいる場合は2と思ったほうがいいです。
3は緊急時です。
軽量化のために1人用を選ぶのもいいと思いますが、できれば2人用を選ぶようにしましょう。
荷物が整理しやすくて、寝るときも体に荷物が当たらないので快適です。

メーカ 参考価格 重さ
ダンロップ VS20 34,000円 1.69kg
アライ エアライズ2 46,000円 1.75kg
モンベル ステラリッジ2型 41,000円 2.04kg
ニーモ アトム2P 39,900円 1.58kg

 

グラウンドシート

必要か不要で言えば不要です。
あればテントの耐久性、底冷え対策になるので予算や重量に余裕があれば購入しましょう。
メーカ純正のグラウンドシートではなくレジャーシートでも十分だと思います。

便利ツール

テントとは別にあればテント泊生活が便利になる物があります。

  • 靴が入るサイズの袋
  • テントをたたんで入るサイズの袋(ゴミ袋ぐらいの物)
  • 薄い銀マット(100均などで売っている薄くて折りたためば、小さくザックにはいる物)
  • スポンジ

靴が入る袋は、雨の日や夏でも霜が降りると靴が濡れてしまう事があるので袋に入れてフライシートの内側に置いておけば土砂降りの雨でも濡れることはないです。

ゴミ袋サイズの袋は、雨の時などそのままテントをザックに入れてしまうとザック内が濡れてしまうことがあるのと、雨の日は撤退にあまり時間をかけたくないのでゴミ袋に雑に入れそのままザックにいれるとすぐに行動できます。

薄い銀マットはテントマットだけだと石や砂利の感触がダイレクトに伝わるので、銀マットなどを引いておくとテントマットの外でも快適です。

スポンジはテント内が結露する事があります。その時に、スポンジで拭いて外に絞り出せばテント内を快適に保つ事ができます。