薬師岳から雲ノ平
薬師岳から雲ノ平は一気に標高を下げる形で進みます。
まずは太郎平まで下り、太郎平から薬師沢小屋までさらに下り、薬師沢小屋から一気に標高を上げるという行程が待ち受けています。
薬師沢小屋から雲ノ平の登りは2時間の急登でかなり体力を消耗しそうでした。
朝焼け
薬師岳にご来光が隠れるため登る必要があります。
私は昨日登ったので、今回は小屋から朝焼けをいただきました。
この日はガスもなく快晴です。3日目にして初めての快晴。
穂高に行くことが多いのでやっぱりずいぶん遠いところにいるんだなと実感しました。
薬師平
岩場続きだった景色とうって変わり、広大な自然が見渡せます。
奥に見えるのが雲ノ平、黒部五郎岳です。
薬師平から先にあるのは薬師沢ですが沢を渡渉します。
今考えると夕方の時間帯に沢を越えて足を滑らせることを考えると小屋に泊まってよかった…
薬師沢を超えて、太郎平までいくのが直近の目標です。
太郎平小屋があり水の補給もできます。この場所は折立からの経由地点であるため、結構人がいました。
太郎平
太郎平からは黒部五郎岳とどれも憧れのコースとなる分岐点です。
薬師岳までの登りで予定より多く、行動食を消費してしまったので小屋で補給しました。
薬師沢へ
太郎平から薬師沢までは下り続きです。
殆どの工程で木道が準備されておりサクサクすすめるのと、たまに椅子があるので太郎平から薬師岳を綺麗に望めピクニックもできそうです。
3つほど沢を通過しますが全て橋がかかっています。
話によると雲ノ平が営業してない時は橋はかかってないそうです。
人生で初めて沢で体を洗いました(笑)2日ぶりの風呂(水)はめっちゃきもちいぃぃぃ
水は凍えるほど冷たかったです…
薬師沢小屋
薬師沢小屋も水飲み放題!!
雲ノ平まで最後の補給地点となります。
薬師沢小屋は秘境温泉で有名な高天原と雲ノ平の分岐点です。
10時頃に薬師沢小屋に着きましたが、いろんな方向から下ってきた登山者が全員汗だくで疲れており「まじでこれからここ登るのか…」とずっと思いながら精神統一してました。。。
雲ノ平へ
この日最大の難所はやはり、薬師沢から雲ノ平への2時間半におよぶ急登でしょう。
写真では伝わらない急登感ですが、地図の等高線を見れば明らかです。
ただ薬師岳のキツイ登りに慣れたのか、やっと高度順応が終わったのかだいぶ楽でした。
2時間半で雲ノ平に到着しました。
時間からみるとおそらく時速2キロぐらいでポールを頼りにしながら登っていたので疲労がだいぶ軽減されたのかもしれません。
実は登り終わったあと、一瞬木道がでてきてすぐに無くなる地点があるのですが左右直進どれにでもいけそうな道が出現し、あまり周りを見てなかったので
左に進んでしまいすぐに間違いだと気づき戻りましたがヒヤリハットでした。
戻るときによく見ると、赤テープがありましたがテープを見落とさずに進んでください!だいぶ上の方にあります…
アラスカ庭園
アラスカ庭園でやっと樹林帯を抜けます。
ここからは黒部五郎小舎と雲ノ平が見えます。
奥日本庭園
急登登るより、この場所で登山靴履きながら正座するのが一番つらかった(笑)
こんな時間で写真撮ってたらどんどん到着時間が遅くなってましたがまだ13時で余裕でした。
雲ノ平到着
やっと着いた、日本最後の秘境雲ノ平。
素晴らしい景色で秘境の名にふさわしい場所だと本当に感じました。
この日は天気もよく、標高も下げたのでおそらく持っている装備でもテント泊できたのですがせっかくの雲ノ平なので小屋泊にしました。
とりあえずカレーをいただき、このカレーが甘口でめっちゃ美味しく行動食とエナジバーしか食べてなかったので身に沁みました。
小屋の1Fはロビー、食堂、自炊場所となり、2Fと3F(実態は中2階のような場所)が寝室でした。
この日は平日にも関わらず、ギリギリ一人布団一枚かもと案内され最初はぎゅうぎゅうに詰め込まれましたが夕方頃に再度案内があり布団一人一枚ある状態になりました。
小屋からは水晶岳が見渡せます。
テラスもありほんとうに飽きない場所で、酒が進みます。
小屋の前はチングルマの群生がありました。